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【タフな彼女】
彼女とは高校時代の同級生。いわゆる進学高校で部活も勉強もそこそこ頑張る子が多い学校だった。
彼女は男子から人気もあり、スタイルも良く、可愛らしいのに気取っていなくて面白い子だった。
当然大学へ進学するだろうと思っていたのに、驚いた事に大学受験をしないで、着物を仕立てたり、
着付けをしてあげるようになる和装学園なるところに5年も通う事にしたという。住み込みで先輩や先生に付いて、浴衣、襦袢、着物と実践で作りながら学ぶ学校でした。
私はもうキャピキャピの大学生でバイトにサークルにドライブに明け暮れて、彼女とは連絡を取らなくなっていた。
10年ぶりにお互いの結婚式で再度付き合いが始まり、子育ても一緒に楽しんだ。
すると彼女は小さい我が子を預けながら、へそくりをはたいてパソコン教室へ通い始めた。
もう彼女のすることにはいつも驚かされるけれど、何か考えがあって、自分の意思で誰の力も借りずやり通すところに関心していた。
そして40を前に今度はネイティブの先生との英会話教室に通っているという。
40なんてもう記憶するのも大変で、何か新しい事を学ぼうなんて思いもよらなかったけれど彼女は英会話教室に通うのは夢だったという。
そうか彼女はちゃんと夢を実現していっているんだな〜、学んだ事を使うかどうかは別にして、
夢を叶えて自分の力にしていく彼女は今もとっても可愛いけれど、タフなのでした。
これからも彼女の挑戦が楽しみ、私も負けてられない。
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